Policy

理事長所信

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はじめに

 1949年、志ある若者たちが立ち上がり、青年会議所の前身である東京商工青年会議所が発足したのが日本の青年会議所運動の始まりでした。 そして1967年、全国で355番目の青年会議所として、ここ箕面のまちにも青年会議所が発足しました。以来、ものすごいスピードで変化し続ける社会の中で、いつの時代も常に箕面の発展に寄り添いながら「明るい豊かな社会」の実現を目指し、活動し続けてこられた諸先輩方のおかげで、今の一般社団法人箕面青年会議所(以下、JCI箕面)があります。

2024年度 第59代理事長
山中ゆめみ

「明るい豊かな社会」とは、
どんな社会なのでしょうか?

 豊かさは時代とともに変化します。1950年代の高度経済成長期、豊かさの象徴として「三種の神器」と呼ばれた家電(白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫)がありました。1960年代になると人々の暮らしはさらに豊かになり、今度は3C(カラーテレビ、クーラー、車)と呼ばれる「新・三種の神器」が登場しました。社会が物質的に豊かになるにつれ、人々の所有欲は満たされ、2000年以降になると、モノではなくコト(体験や経験といった形のないもの)が価値を持つようになりました。そして現在、モノ自体が持っている価値だけではなく、そのモノが付帯的に持っているストーリーに共感して選択する「イミ消費(応援消費)」が注目されてきています。例えば、ふるさと納税やクラウドファンディング、推し活、SDGs、などがわかりやすいイミ消費です。つまり、「地域活性」や「他者支援」「環境保全」「健康維持」などが価値を持ち、人々を突き動かす時代になったといえるでしょう。

 「自分さえよければ」「今さえよければ」という他人ごとな考え方ではなく、周りの人や環境、そしてその将来的なことまでも含めてイミを考え、自分のことのように意識して行動できる人であふれる社会こそが、今目指すべき「明るい豊かな社会」であると私は考えます。新型コロナウイルス感染症の出現から4年が経ち、私たちの暮らしや意識は、コロナ前の「ふつう」から明らかに変化しました。きっかけはコロナという災害であったかもしれませんが、「ふつう」を更新したことでより良い社会に動いたと私は考えます。自分を取り巻く環境に敏感であり、興味・関心の幅を増やし、自分の意思決定の基準となる「ふつう」を更新し続けることが必ず「明るい豊かな社会」の実現につながります。

 まちは人の集合体です。より良い箕面のまちのためには、ここに住み暮らす人々やまちに関わる人々のポジティブな変化の積み重ねが必要です。私たちJCI箕面は、まちづくりの歴史を紡いでこられた諸先輩方の姿勢を受け継ぎ、まずメンバー自身が様々な活動を通じて“箕面”をもっと自分ごととして捉えていきます。そして、「明るい豊かな箕面のまち」の実現に向けて、人々に共感され、まちにポジティブな影響を生み出す活動をおこなってまいります。

箕面のまちに興味を持ち、
箕面の「人」に注目しよう

 約半世紀にわたり箕面市の念願であった北大阪急行延伸線の開業日が、2024年3月23日に決まりました。2つの新駅の開通とともに、箕面のまちの利便性がより一層高まります。また、2025年の大阪・関西万博の開催が近づいてきており、万博を契機に地域単位で盛り上げるために、箕面市では、文化芸能・国際交流、健康寿命延伸の取り組み応援をテーマとした支援や「箕面EXPO」など、率先した取組みが実施されています。

 まちに話題と期待が溢れる中、本年度8月には任期満了を迎えての箕面市長選挙がおこなわれます。4年前の箕面市長選挙の投票率は、49.34%であり、選挙権を持つ人の半数が自分の住むまちの未来に対する意思表示の権利を行使しませんでした。選挙権は、まちの政治が自分ごとであると教えてくれる権利です。JCI箕面は、この選挙イヤーにあたり、自分ごとの範囲を広げてまちの行方にも興味・関心を持ち、意思表示ができる人を増やしていくために、現行の公開討論会のスタイルに捉われないカジュアルな形式の公開討論会を実施いたします。まちづくりは決して他人ごとではありません。箕面の政(まつりごと)を、もっと自分ごとにしていこう。

 まちの魅力を聞かれたとき、箕面には答えやすい特徴や名所、名産品がたくさんあります。例えば、箕面市は「子育て・教育日本一」を掲げ、子育て支援に力を入れているまちとして知られており、住みやすさランキングの上位常連でもあります。また、箕面の山の紅葉や日本の滝100選に認定された「箕面の滝」など観光スポットも多く、自然豊かなまちです。しかしながら、こういったハード面だけが箕面の魅力なのでしょうか。人の集合体が「まち」であるからこそ、そこに住んで活動する「人」もまた、欠かせないまちの魅力であると私は考えます。

 そこで本年度、JCI箕面は、魅力あふれる箕面の「人」を発掘し、その活動をまちの魅力と融合させて広く箕面市内外に発信する事業を実施いたします。人がもつストーリーには、共感を生み、人を動かす力があります。箕面の「人」の魅力を発信することが、新しい箕面の観光コンテンツを生み出すことにつながるのです。人の魅力もまちの魅力、箕面の「人」に注目しよう。

伝えることができて初めて、
本当の学びになる

 青年会議所が与えてくれるのは、あくまで“機会”です。その機会を活用して自己成長につなげることができるかどうかは、自分次第です。私たちメンバーは、その機会を率先してつかむために、まず月に一度の定例会を大切にする必要があります。参加してもらえる設え、人を巻き込むリーダーシップ、自分ごとと捉えるフォロワーシップ、あらゆる要素が合わさった結果が定例会の参加率だと私は考えます。そして、これらはリーダーに欠かせない要素なので、定例会の参加率が高まれば、結果としてJCI箕面のリーダー候補者の数も増えることにつながるのです。また、機会はいつまでも与えられてばかりであってはいけません。自己成長の努力は続けながらも、次世代のために、次は機会を提供できる人になっていく必要があります。これは40歳で卒業という区切りがある青年会議所だからこそ、特に欠かせないリーダーの要素です。

 リーダーを育成するためには、プロジェクトの数も必要になります。そこで、本年度も「わんぱく相撲箕面場所」や「箕面市献血DAY」といったまちづくり事業を各種団体と連携しながら継続しておこない、メンバーに向けてより多くの機会を提供します。JCI箕面は、毎月の定例会を中心とする活動やまちづくり事業を通じて、リーダーを育成できるリーダーとなる人財を輩出してまいります。機会をつかみ、機会を提供できる人になろう。

  男性が9割を占める青年会議所では、近年、「女性活躍」「多様性」といった新たなリーダー開発の観点から、ジェンダー問題や子育て支援への取り組みに力が注がれています。SDGsでも課題になっているジェンダー平等ですが、社会的・文化的な性差であるジェンダーを考える前に、そもそも私たちは根本的な性について正しく理解できているのでしょうか。

  日本は性教育の後進国といわれています。性は誰にとっても自分ごとの真ん中にあるものだからこそ、ジェンダー問題より前に、性の話をふつうにできないこの現状をまず、脱却する必要があると私は考えます。そこで本年度、JCI箕面は、今さら聞けないことを学びなおす大人の性教育を実施いたします。そして、子供からの性に関する「なぜ?」に、正しく向き合うことができる大人を増やしてまいります。次世代のために、変えにくい「ふつう」を更新し、新しいリーダーを開発していこう。

みんなで仲間づくりに関わろう

 JCI箕面はここ数年、期首会員数30人前半で推移しています。まちの発展のためには、リーダーの開発が必要で、より多くのリーダーを開発するためには、まず1人でも多くのメンバーが必要です。そこで、3年後の創立60周年という節目の年に向けた目標として、会員数50人の定着を掲げます。そのためには、新入会員の数を増やすだけではなく、志を同じくする仲間づくりをし続けることが必要だと私は考えます。入会対象者に声をかけ、入会してもらうことだけが会員拡大活動ではありません。対象者を見つけること、対象者の意識を変えること、一緒に定例会や事業に参加すること、委員会活動に巻き込むこと、苦手なことをフォローすることなど、どれも大切な会員拡大活動です。対象者が新入会員となり、「JCI箕面に入って良かったと誰かに伝えられるリーダー」にポジティブチェンジしていく過程において、あらゆる機会を提供し、より良い影響を与える行動すべてが会員拡大活動であり、仲間づくりなのです。

 本年度は、JCI箕面メンバー全員で仲間づくりに関わることを意識して、誰もがまずJCI箕面について一言で説明できるようにします。そして、一人ひとりの会員拡大における役割を明確にし、個々の得意を活かして全員で会員拡大に取り組む体制をつくります。また、こうした仲間づくりを含むJC活動は、家族と過ごす時間や仕事の時間といったかけがえのない時間をやりくりすることで継続できています。そこで、メンバーの家族・パートナーまで巻き込んで、全力で楽しむ家族例会を実施し、日頃一緒に活動しているメンバーを支えてくれている家族・パートナーの存在までも気にかけることができる仲間づくりをおこなってまいります。目の前にいる仲間のその先にある存在まで、意識していこう。

まちに必要とされる団体になろう

 2019年、JCI箕面は箕面市社会福祉協議会と、災害時における連携協力に関する協定書を締結しました。締結からちょうど5年の節目となる本年度、改めてこの協定書の存在を確認し、有事の際に動ける体制を整える必要があります。そこで、JCI箕面は、まちの人と一緒に災害を自分ごととして考える定例会を実施し、災害に備える知識の啓発をおこなうとともに、災害とJCI箕面の関わりをまちの人に感じてもらいます。
 このように、JCI箕面は、各種団体と連携しながらまちづくり事業をおこなっていますが、青年会議所は、知らない人から見ると何をしているのか分かりにくい団体だと私は感じます。せっかく箕面のまちや人のことを考えて活動していても、その目的が正しく伝わらなければこんなにもったいないことはありません。姿の見えない相手に対し、伝えたい箕面のまちの魅力やJCI箕面の活動内容を届けるためには、発信力の更なる強化が必要です。

 そこで、本年度は「発信頻度」と「読み手を意識した内容」にこだわり、公式SNS上やメンバー間において、定例会や事業のPR、日頃の活動報告等を積極的におこないます。また、日頃の活動内容を発信する際、メンバー一人ひとりが日頃から、コンプライアンスを順守して情報発信するとともに、定款・諸規程に基づき、会議運営や総会運営をおこなうことで、まちに必要とされる「ひと」を目指します。さらに、まちに必要とされる「ひと」に成長することで、まちに必要とされる団体を目指します。共感を集め、日々の活動を最大化していこう。


むすびに

 私は、生まれも育ちも箕面市ではありません。大学入学に伴い初めて箕面市に4年間住みましたが、卒業後は箕面を離れました。社会人になって5年目、JCI箕面に入会したことをきっかけに、箕面のまちに関わるようになりました。JC活動を通じて箕面のことを知り、地元や行政の人と知り合い、校区を知り、名物を知り、箕面に愛着をもつようになり、箕面のまちが好きになりました。JCは本気で取り組めば、まちを自分ごととして考え、行動することの楽しさと、その過程でできる仲間との絆、そして自分自身のポジティブな変化を得ることができます。

  さあ、今の自分が持つ興味・関心の枠を拡げ、自分ごとを増やしていこう!今の自分の中にある「ふつう」をアップデートしていこう!本年度のJCI箕面は、一つひとつの活動において「なぜ?」を大切にし、共感を集め、ポジティブな影響を生み出す運動の発信につなげてまいります。

Committee

委員会について

箕面青年会議所は4つの委員会を設置し、様々な取り組みをすすめています。

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